1. Home
  2. /
  3. 当院の審美歯科治療
  4. /
  5. ホームホワイトニング

ホームホワイトニング

執筆者:表参道歯科アールズクリニック 院長 田中良一
東京医科歯科大学(現:東京科学大学)歯学部卒業
元 山王病院 歯科医長(審美歯科・歯周補綴担当)

院長経歴はこちら

【最終更新日:2025年11月24日】

ホームホワイトニングは医療行為です

ホームホワイトニングは、エステティックサロンで行う美容ケアやメイクアップとは根本的に異なります。審美歯科医療として行われる治療行為であり、劇物に指定される成分を含んだ医薬品を使用いたします。そのため、安全に治療を進めるためには、効果だけでなくリスクについても十分にご理解いただいた上で、治療を受けるかどうかをご判断いただく必要がございます。

専門的な知識と技術を持つ歯科医師の管理のもとで行われるからこそ、安全性が保たれています。ご自身の歯の健康を守りながら、理想の白さを目指していただくためにも、正しい知識を持つことが何より大切です。

妊娠中・授乳中の方へ

妊娠中の方、授乳中の方、そして妊娠の可能性がある方には、大変申し訳ございませんが、ホームホワイトニングをお勧めすることができません。これは、胎児や乳幼児に対する安全性が十分に確立されていないためです。

お母様とお子様の健康が何よりも大切です。出産を終えられ、授乳期間が過ぎて、安心して治療を受けていただける時期になりましたら、ぜひ改めてご相談ください。その時を楽しみにお待ちしております。

白さの程度について

ホームホワイトニングで目指せる白さには、個人差があることをご理解ください。「必ずこれだけ白くなります」と確約することはできません。なぜなら、歯にダメージを与えずに安全にホワイトニングを行うには、どうしても限界があるからです。

効果に影響する様々な要因

ホワイトニングの効果は、次のような様々な要因によって変わってまいります。

変色の原因や程度によって、効果の出方は大きく異なります。例えば、コーヒーやワインなどの色素沈着による変色と、加齢による変色、薬剤による変色では、それぞれ反応が異なります。また、生まれ持った歯質によっても、薬剤への反応は一人ひとり違います。さらに、ホワイトニングをどれだけ丁寧に、継続的に実行できるかという点も、結果を左右する重要な要素となります。

通常は良好な結果が得られることが多いのですが、治療前にどの程度改善が見込まれるかを正確に予測することは、残念ながら不可能なのです。

ホワイトニングが困難なケースについて

一部のケースでは、ホワイトニングが困難と診断される場合もございます。そのような症例では、期待した結果が得られなかったり、歯がチョーク様の不自然な白さになってしまったりすることがあります。事前の診察で、ご自身の歯がホワイトニングに適しているかどうかを、しっかりと確認させていただきます。

白い斑点や帯状の模様について

ホワイトニングを行うと、歯の表面に点状や帯状の白い部分が現れることがあります。これは決して異常ではなく、もともと歯にあった部分が、ホワイトニングによって強調されて見えるようになったものです。

また、歯の生え際(歯頚部)は、エナメル質という歯の表層が薄くなっているため、他の部分に比べて濃い色が残りやすい傾向があります。このような歯の構造による特性も、事前にご理解いただければと思います。

目が慣れてしまうという現象

ホワイトニングを始める前に、ぜひ知っておいていただきたいことがあります。人間の目は、色調の変化をとても敏感に識別できる反面、その色調にすぐに慣れてしまうという特性があるのです。

ご自身の歯を毎日鏡で見ていると、実際には白さが改善されていても、変化していないように感じてしまうことがあります。もし効果に疑問を感じられた際は、治療開始前に記録した写真やデータと見比べていただくことで、変化を客観的に確認していただけます。治療前の状態を記録として残すことの大切さが、ここにあります。

色の後戻りについて

ホワイトニング直後の白さは、その後平均2週間ほどかけて、少しずつ元の色に戻っていきます。これは「後戻り」と呼ばれる現象で、どの程度後戻りするかは個人差があり、治療前に予測することはできません。

2週間ほど経過すると色が安定してまいりますが、その後も緩やかに、少しずつではありますが後戻りは続いていきます。これは避けられない自然な変化です。

白さを長く保つために

ホワイトニングの効果をどれくらい維持できるかは、変色の原因となった要因や、日々の生活習慣によって変わってまいります。

定期的なメンテナンスを行うことで、白さをより長く保つことができます。2〜3ヶ月に1度、歯科医院でのクリーニングを受けていただき、半年〜1年ごとに1〜3日程度のホームホワイトニングを追加で行っていただくことで、美しい白さを持続させることが可能です。

治療期間について

ホームホワイトニングは、毎日連続して行わなければ効果がないという治療ではございません。しかし、2日あるいは3日に1度は確実に実行していただく必要があります。

通常、5日間ほどで初期効果を実感していただけるようになります。その後、どのくらいの白さを目指されるかによって、必要な治療期間は変わってまいります。ご希望の白さと、無理のないペースで治療を進めることが大切です。

使用する薬剤の安全性について

ホームホワイトニングで使用する薬剤には、「過酸化水素」または「過酸化尿素」という成分が含まれています。これらは、米国食品医薬品局(FDA)によって、ホワイトニング用としてではありませんが、口腔用殺菌剤としての安全性が認められている成分です。

ただし、安全性を保つためには、定められた使用方法を必ず守っていただくことが重要です。指示された使用時間や頻度を超えての使用は、思わぬトラブルにつながる可能性がございますので、ご注意ください。

治療中の痛みや不快症状について

治療中および治療後に、まったく不快感がないとは言い切れません。ホワイトニングは歯の表面から薬剤を作用させる治療ですので、いくつかの症状が現れる可能性があることを、事前にご理解ください。

特に注意が必要なケース

すき間のある詰め物や、未治療の虫歯がある状態でホワイトニングを始めてしまうと、その部分から薬剤が浸透し、歯の神経(歯髄)がダメージを受けてしまう場合があります。また、すでに知覚過敏の傾向がある方も、症状が悪化する可能性がございます。そのため、治療を始める前に、お口の状態をしっかりと診査させていただくことが大切です。

起こりうる症状

ホワイトニングによって現れる可能性のある症状には、次のようなものがあります。

冷たいものや熱いものがしみる知覚過敏、歯肉のヒリヒリとした感覚、口腔粘膜の潰瘍、吐き気、歯の痛み、咬み合わせの違和感、顎関節や顔面の痛み、漂白剤を飲み込んでしまった際に起こる喉の痛みなどです。

このような症状のいずれかが現れた場合は、速やかにホームホワイトニングを中止し、すぐにご連絡ください。

知覚過敏について

特に、冷たいものや熱いものに対する知覚過敏は、程度の差はあれど、ほとんどの方に起こる症状です。すでに知覚過敏の症状をお持ちの方は、ホワイトニングを行うことで症状が強くなることがありますので、事前にご相談ください。

治療済みの歯について

ホームホワイトニングは、天然の歯にのみ効果を発揮する治療です。残念ながら、人工的な修復物、つまり被せ物や詰め物の色は変化いたしません。

そのため、ホワイトニングによって天然の歯が白くなると、以前に治療した部分の色が相対的に濃く見え、一段と目立つようになることがあります。このような場合は、新しい歯の色調に合わせて、修復物を作り直す必要が出てくることもございます。

治療計画を立てる際に、このような点についても丁寧にご説明させていただき、必要に応じて修復物の再治療についてもご提案いたします。

完了後のメンテナンス|美しさを保つために

ホワイトニング治療が完了した後も、美しい白さを保つためには、継続的なケアが欠かせません。

ご自宅でのホームケア

ご自身によるホームケアは、歯の白さを長く維持するための最も大切なポイントです。そのためには、丁寧なブラッシングを基本とした「正しいプラークコントロール」を日々実践していただくことが重要です。

プラークと呼ばれる歯垢は、歯の表面に付着して着色の原因となるだけでなく、虫歯や歯周病の原因にもなります。毎日のセルフケアを丁寧に行うことで、健康で美しい歯を保つことができます。

着色しやすい嗜好品について

再び着色してしまう原因となる嗜好品には、タバコ、コーヒー、紅茶、ウーロン茶、赤ワインなどがあります。これらには着色因子が含まれているため、できるだけ控えていただくことをお勧めいたします。

特にホワイトニング治療期間中は、せっかくの効果を最大限に引き出すためにも、これらの嗜好品はお控えいただくようお願いしております。

タッチアップの重要性

ホワイトニングの効果が永久に続けば理想的なのですが、現実には様々な要因が重なり、時間とともに色調は変化していきます。そこで大切になるのが「タッチアップ」です。

定期的なメンテナンスとして、2〜3ヶ月に1度の歯科医院でのクリーニング、そして半年〜1年ごとに1〜3日程度のホームホワイトニングを行っていただくことで、美しい白さをより長く維持することができます。

これは新たな治療というよりも、美しさを保つための習慣として捉えていただければと思います。定期的なケアを続けることで、いつまでも自信を持って笑顔でいられる毎日をサポートさせていただきます。

ホームホワイトニングのまとめ

ホームホワイトニングは、正しい知識と適切な方法で行えば、安全で効果的に歯を白くすることができる審美歯科医療です。しかし、効果には個人差があり、いくつかの制約や注意点もございます。

治療は医療行為であること、妊娠中・授乳中の方は適切な時期まで待つ必要があること、白さの程度や後戻りには個人差があること、治療中に知覚過敏などの症状が現れる可能性があること、人工修復物は白くならないこと、そして美しさを保つには継続的なケアが必要であることなど、様々な側面をご理解いただくことが大切です。

当院では、一人ひとりの患者様のお口の状態を丁寧に診査させていただき、ホームホワイトニングが適しているかどうかを判断いたします。そして、安全で満足のいく結果を得ていただけるよう、きめ細やかなサポートをさせていただきます。

美しく白い歯は、心からの笑顔をより輝かせてくれます。ホームホワイトニングについて、ご不明な点やご心配なことがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。あなたの理想の笑顔を実現するお手伝いができますことを、心より楽しみにしております。