前歯の治療に満足できていない方へ
色が合っていない。
形が不自然に見える。
笑うと歯茎との境目が目立つ。
治療したはずなのに、どこか違和感がある。
その違和感を「仕方がない」と思い込んでいませんか。
もう一度、今度こそ納得できる仕上がりにしたい。そう思って、このページを開いてくださったのだと思います。
私もそのために治療をしています。
ただ、一つだけ確認させてください。
前回の治療は、なぜうまくいかなかったのか。その答えをお持ちですか。
もしお持ちでないなら、同じように作り直しても、同じ結果になる可能性があります。
なぜ、前回の治療はうまくいかなかったのか
前回の治療を担当した歯科医師は、仕上がりの美しさを目指したはずです。
それでも違和感が残っている。なぜでしょうか。
多くの場合、原因は「見た目」とは別のところにあります。
たとえば、被せものの色は一本だけ見れば悪くないのに、隣の天然歯と並べると浮いて見える。これは色だけの問題ではなく、光の透け方や表面のテクスチャーが天然歯と異なるために起こります。工場で成形されたブロックを機械で削り出した被せものでは、この「微妙な差」を埋めるのが難しいです。
つまり、見た目を整え直すだけでは足りないのです。違和感の原因が噛み合わせや歯肉の状態にあるなら、そこを整理しないまま被せものだけ替えても、同じことが起こる。
原因が残ったまま作り直すことが、次のやり直しのきっかけになります。
違和感には、パターンが
また、セラミックを入れた後の不満や違和感は、いくつかの典型的なパターンに分かれます。
「高い」と感じる。被せものの噛み合わせが、ほんのわずかでも高いと、その歯だけに余計な力が集中します。最初は「少し高いかな」程度でも、数週間続くと顎が疲れたり、反対側の歯が痛くなったりすることがあります。
見た目は綺麗なのに、何かが変。鏡で見ると問題なさそうなのに、舌で触ると段差がある、食べ物が挟まりやすくなった、発音しにくくなった。こういう違和感は、被せものの形態や、隣の歯との接触の問題であることが多い。
色や形が不自然。セラミック自体の品質に問題がある場合もあります。均一に白すぎる、形が左右対称でない、歯茎のラインと合っていない。これらは素材の選択と、それをつくるセラミストの技術に起因します。
どのパターンであっても、共通していることがあります。原因は「セラミックそのもの」ではなく、セラミックが口の中で他の歯や歯茎とどう関わっているかにある、ということです。
「慣れてください」は、答えではありません
歯科医院で「慣れますよ」と言われた方もいるかもしれません。
確かに、新しい被せものには慣れが必要な場合があります。入れた直後の軽い違和感は、通常1~2週間で消えていきます。
でも、それを超えて続く違和感には、必ず原因があります。噛み合わせが高い。適合が甘い。隣の歯との接触が強すぎる、あるいは弱すぎる。歯肉の形態と被せものの輪郭が合っていない。
これらは「慣れ」で解消するものではありません。放置すると、余計な力がかかり続けて歯にダメージが蓄積したり、歯茎の炎症が慢性化したりする。違和感を感じた時点で原因を調べることが、歯を長く守ることにつながります。
やり直すたびに、歯は弱くなる
もうひとつ、知っておいていただきたいことがあります。
被せものをやり直すには、今の被せものを外し、土台の歯をさらに削る必要があります。歯は削るたびに薄くなり、残された構造は弱くなる。やり直しを繰り返した末に、最終的には歯を残せなくなるケースもあります。
だからこそ、次の治療は「最後のやり直し」にしなければなりません。
そのためには、手を動かす前に、まず原因を特定する。噛み合わせ、歯肉の状態、隣の歯との関係、対になる歯の位置。これらを一つずつ確認し、再治療が不要になる条件を整えてから、初めて治療に入ります。
1本の問題か、全体の問題か
違和感がある歯が1本だけのとき、「その1本を調整すれば済む」と思いがちです。
実際にそうである場合もあります。噛み合わせのわずかな調整だけで違和感が消えることもある。
しかし、その1本が高いのは、対になる歯の位置がずれているからかもしれない。隣の歯との接触が変わったのは、隣の歯自体が動いているからかもしれない。1本の違和感の背景に、噛み合わせ全体の不調和が隠れていることがあります。
だからこそ、違和感がある歯だけを見るのではなく、噛み合わせ全体を記録して確認する必要がある。何を調整すべきで、何を触るべきではないか——それは診断で決まります。
当院の治療の進め方
初診 (第1日目)
初回は、現在の状態を把握するための診査を行います。
- お話の聞き取り(主訴・経緯・治療歴など)
- 口腔内視診
- 歯周精密検査
- 顎関節・咀嚼筋の触診
- 咬み合わせの確認
- パノラマレントゲン撮影
- 口腔内・顔貌の写真撮影
小範囲の治療で済む場合は、この診査のみで方針が整理でき、治療計画を立てられます。
精密検査・診断・治療計画 (第2日目)
初診の結果、精密な検査と治療計画が必要と判断された場合のみご案内します。
- 審美精密評価
- 頭部X線規格写真撮影
- 歯型(スタディモデル)の印象採得
- 咬合の採得
- フェイスボウ・トランスファーなど
資料をもとに治療計画を立案し、日を改めて診断結果をお伝えします。
この診断で次のようなことがわかります。
- あなたの口腔内の現在の状態
- 不具合が起きている原因
- どの歯を、どこまで治療する必要があるか
- どの順序で進めるか
- どの素材を使うか
- 治療にかかる期間
- 費用の総額
- 治療が完了した状態の模型(診断用ワックスアップ)を製作し、治療に入る前に仕上がりの形を実際に確認できます
治療計画説明(第3日目)
検査結果をもとに、あなたの口元全体の調和を考えた治療計画をご提案します。素材の選択、技工士との連携、治療期間と費用についてお話しします。すべてにご納得いただいてから治療に入ります。
所要時間:60分 / 検査料に含みます
