ネットで調べると、価格も、素材の名前も、クリニックの数も、情報が多すぎて何を基準に選べばいいのかわからない。
あなたは今、そういう状態ではないでしょうか。
「セラミック 1本 いくら」で検索して、料金表を比較する。これが多くの方の最初の一歩です。
でも、その比較だけでは、仕上がりの質はわかりません。
同じ「セラミック」でも、つくり方によって結果がまったく違います。
このページでは、後悔しないために知っておいていただきたいことをお話しします。
同じ「セラミック」でも、つくり方が違う
歯科で使われるセラミックには、大きく分けて二つのつくり方があります。
一つは、機械でつくる方法。工場で均一に成形されたセラミックのブロックを、コンピュータの設計データをもとに機械が削り出します。短時間で効率よくつくれるため、多くのクリニックで採用されています。色は既製品の中から最も近いものを選びます。
もう一つは、セラミストが手でつくる方法。セラミスト(セラミック専門の歯科技工士)が、陶材を一層ずつ手で重ねていきます。あなたの隣の天然歯の色を見ながら、根元の濃さ、先端の透明感、表面のテクスチャーを再現する。一本つくるのに、機械の何十倍もの時間がかかります。
どちらが優れているか、という話ではありません。奥歯の小さな詰めものなら、機械で削り出したもので十分な場合もあります。
しかし、前歯のように人から見える場所、隣の天然歯と並んで調和が求められる場所では、この「つくり方の違い」が仕上がりに大きな差を生みます。
価格の差は、何の差なのか
セラミック治療の価格は、クリニックによって大きく異なります。1本5万円のところもあれば、20万円を超えるところもあります。
この差は、素材の差ではありません。
最も大きな違いを生むのは、「誰がつくるか」です。
セラミックの歯を最終的につくるのは、歯科医師ではなくセラミストです。
機械がブロックを削り出す場合と、経験を積んだセラミストが手で一層ずつ陶材を重ねる場合では、仕上がりの次元が違います。
また、同じ素材、同じ工程を踏んでも、つくる人間の技術が違えば結果は変わります。絵の具と筆が同じでも、描く人によって絵が変わるのと同じです。
料金表の数字を比較しているとき、あなたが本当に比較しているのは「誰があなたの歯をつくるか」です。
「白くて綺麗な歯」と「自然な歯」は違う
セラミック治療の広告でよく見る、真っ白に揃った歯。あれは確かに「綺麗」です。
しかし、天然の歯は真っ白ではありません。根元はわずかに黄味がかり、先端に向かって透明感が増す。表面には年月が刻んだ微細な凹凸がある。光を受けたときの蛍光も、一本ずつ異なります。
均一に白い歯は、「セラミックを入れた」と一目でわかります。それが気にならない方もいるでしょう。しかし、「治療したことに誰にも気づかれたくない」と考えるなら、必要なのは「白くて綺麗な歯」ではなく「自然で気づかれない歯」です。
この違いは、素材の値段では決まりません。セラミストの技術と、それを支える工程の設計で決まります。
仕上がりを左右する、三つの要素
セラミック治療の仕上がりを左右するのは、突き詰めると三つです。
一つ目は、セラミストの技術。
あなたの歯を最終的につくるのは、歯科医師ではなくセラミストです。どのセラミストがつくるかで、仕上がりは根本的に変わります。クリニックを選ぶとき、「誰がつくるのか」を確認してください。
二つ目は、仮歯のクオリティ。
仮歯を入れること自体は、どのクリニックでも行います。差がつくのは、その仮歯の質です。形態、噛み合わせ、歯茎のラインとの調和など仮歯の段階でどこまで最終形に近づけるかが、完成品の精度を決めます。仮歯が雑であれば、最終的なセラミックも「なんとなく合っている」止まりです。
三つ目は、形成と印象の精度。
形成とは、被せものを入れるために歯を削るステップです。印象とは、削った歯の形を正確に記録するステップです。この二つの精度が低ければ、セラミストがどれほど腕が良くても、口の中にぴったり合う歯はつくれません。歯科医師の手の精度が、すべての土台になります。
当院の治療の進め方
初診 (第1日目)
初回は、現在の状態を把握するための診査を行います。
- お話の聞き取り(主訴・経緯・治療歴など)
- 口腔内視診
- 歯周精密検査
- 顎関節・咀嚼筋の触診
- 咬み合わせの確認
- パノラマレントゲン撮影
- 口腔内・顔貌の写真撮影
小範囲の治療で済む場合は、この診査のみで方針が整理でき、治療計画を立てられます。
精密検査・診断・治療計画 (第2日目)
初診の結果、精密な検査と治療計画が必要と判断された場合のみご案内します。
- 審美精密評価
- 頭部X線規格写真撮影
- 歯型(スタディモデル)の印象採得
- 咬合の採得
- フェイスボウ・トランスファーなど
資料をもとに治療計画を立案し、日を改めて診断結果をお伝えします。
この診断で次のようなことがわかります。
- あなたの口腔内の現在の状態
- 不具合が起きている原因
- どの歯を、どこまで治療する必要があるか
- どの順序で進めるか
- どの素材を使うか
- 治療にかかる期間
- 費用の総額
- 治療が完了した状態の模型(診断用ワックスアップ)を製作し、治療に入る前に仕上がりの形を実際に確認できます
治療計画説明(第3日目)
検査結果をもとに、あなたの口元全体の調和を考えた治療計画をご提案します。素材の選択、技工士との連携、治療期間と費用についてお話しします。すべてにご納得いただいてから治療に入ります。
所要時間:60分 / 検査料に含みます
