「本当に治療が必要なのだろうか」

審美歯科を検討する中で、そう感じることがあるかもしれません。

その迷いは、とても健全なものだと思います。

 

治療は、常に正解ではない

歯の見た目が気になる。
それは事実かもしれません。

しかし、気になることと、治療が必要なこととは、同じではありません。

気になるから治す。
その判断が、本当に自分のためになるかどうかは、
立ち止まって考える価値があります。

 

「治療しない」が選択肢に入らない場所

多くの審美歯科では、
相談に来た時点で、治療することが前提になっています。

どの治療にするか。
いつ始めるか。
費用はどうするか。

話はそこから始まります。

「治療しない」という選択肢が、最初から存在しないこともあります。

 

迷っているなら、それが答えかもしれない

治療を迷っている状態は、決断力がないのではありません。

まだ、判断の材料が揃っていないか、心の準備ができていないか、
あるいは、本当は必要ないと感じているか。

いずれにしても、迷いには理由があります。

その理由を無視して進むことは、後悔につながりやすくなります。

 

「治療しない」は、逃げではない

治療しないという判断は、問題から目を背けることではありません。

今の自分を受け入れる、という積極的な選択でもあります。

あるいは、今ではない、という判断かもしれません。

どちらも、立派な結論です。

私たちが伝えたいこと

私たちは、治療を勧めるためにここにいるのではありません。

判断を整理するための時間を、ご一緒するためにいます。

その結果が「治療しない」であっても、それは失敗ではありません。

考えた上で決めた結論には、すべて価値があります。

 

最後に

「治療しない」という選択肢は、審美歯科ではほとんど語られません。

しかし、後悔のない判断をするためには、最初から選択肢に入れておくべきものです。

治療することだけが、前に進むことではありません。

立ち止まることも、自分を大切にする方法のひとつです。

執筆者:表参道歯科アールズクリニック 院長 田中良一
東京医科歯科大学(東京科学大学)歯学部卒業
元 山王病院 歯科医長(審美歯科・歯周補綴担当)

院長経歴はこちら